ネット社会が広がって気分が落ち込む人が続出!!

人間心理
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最近、精神科や心療内科にかかる人が増えています。

確かに、コロナ禍の影響で、ストレスや疎外感などから精神疾患を発病することも多くなったことが、その原因と考えられていますが、もう一つ考えられる原因といわれているものがあります。

それは、スマホなどの広がりで、ネットでの人との繋がりを多くなり、その結果精神的な疾患になる若年層が増えてきているといわれているのです。

それでは、なぜスマホによって、心の病が発生するのでしょうか?

その一番の原因は今まで、あまり気にならなかった自分の友人や知人や周りの人達の日常生活が分かるようになったからです。

今はSNSなどを使って、多く人が自分の日常生活をネット上に流すことが当たり前になりました。

その多くは、ポジティブな内容が多いです。

高価で欲しいものを買った。

志望大学に合格した。

素敵な彼氏が出来た。

などのような、話です。

そのような、友人、知人の書き込みを見た人の多くは、表面的は喜び、相手を称えていますが、反面心の中では、悔しい思い、嫉妬心、時には劣等感を感じてしまいます。

スマホや、ネットがない時代には、友人、知人などから言われない限り、そういう事は分かりませんから、あまり気にもならなかったことが、今の時代はその頃と比べものにならない位の情報量が入ってくるようになってきています。

特に、ネット依存症になっている人にとっては、全く知らない人でもリツイートやフォローをする事で、知りたくもない、他人の羨ましい話や、成功話、儲かった話などが、どんどんと入ってくる一方となるのです。

そんな話ばかりを見たり、読んだりしていると、だんだん自分が惨めに思えてきて、自分の職場や学校のでの立場、日常生活に不満を覚え、劣等感を凄く意識してしまう結果となるのです。

それに対して、自分自身も自慢できる話があれば、それなりに対抗できて、ストレス発散にもなるのでしょうが、人が羨むような事ばかりが起こることはあまりないのが現実です。

そのために結局、自分の身に対して、不幸感を感じたり、最近流行りの「親ガチャ」ではないですが、自分の親に対してまで恨みを感じたりします。

この状態が、酷くなってしまってくると、無気力になり、何をしても絶望感しか感じなくなったり、努力をしても無駄なように思えてきたりして、自分に対して心の壁を作ってしまい、うつのような状態になってしまうのです。

そのためには、どうすればよいのでしょか?

確実に言える事は、スマホやネットから自分の身を遠ざけることが一番です。

一日でもよいので、スマホに頼らない、SNSやLINEなどのない生活を送り、周りの色々な自分にとって必要でない情報を遮断することで、かなり精神的な負担は減ることになります。

でも、正直言って今の若い人達にこういう生活を強いること自体が難しいでしょうね。

自分の周りの情報を取り入れなければ、仲間はずれにされたり、話題について行けなくなったり、友達や知人が今何をしているのかも分からなくなります。

正直、自分の心の悩みより、周りの情報が入ってこなくなることの方がよほど恐怖感を感じる人の方が多いのが現実の社会だと思います。

それでは、どうすればよいのでしょか?

すぐには解決は出来ないかも知れないですけれど、とにかく他の人の羨ましく思う書き込みや、嫉妬心が芽生えるような書き込みは、スルーすることです。といっても多分読んでしまうことになるのも現実です。

あと、自分自身も嬉しいこと、自慢できることを書き込んで、負の気持ちを中和してストレスな状態から、脱出する事です。

こういう事を言うと、それが出来ないから気が病むほど困っているのではないかと言われてしまいそうですが、別に同じレベルのことを書かなくてもよいのです。

お昼に食べたランチ美味しかったとか、今日見たテレビが楽しかったなど、日常のちょっとしたポジティブな事でよいので、そういう事を書くことでも結構、負の気持ちは中和されます。

あと、意外と思われるかも知れませんが、人の自慢話は結構、話をオーバーにしている場合が多いのです。有名人と知り合いだといって、ツーショット写真を乗せている場合などでも、単に偶然会って写真に応じてくれただけかも知れないのに、ついオーバーな書き込みをする事って結構多いです。

人には、自分を大きく見せたいという欲望があって、こういう行為で自分は凄いだろうと誇示することを「栄光浴」と言われ、心理学にもたびたび出てきます。

だから、SNSなどに書かれている自慢話も話半分で読むぐらいが丁度よいのです。

SNSなどで自慢話や良いことばかりを書く人も実は結構劣等感をもっているのです。だからそれに負けないように背伸びをしている人がかなりいます。

ブランド品を自慢したいがために、食費を切り詰めてまで無理して買っていたり、子供やペットを自慢したいために、必死に綺麗な写真を撮るために加工したりと、皆さん頑張っているんです。

昔から良く言われる事で、本当に凄い人はみんなに自慢もしないし、普段は質素な格好や生活をしている人が多いそうです。そう言う人は見た目や自慢をしなくても自分自身の心に余裕があるので、誰に自慢しなくても満足感に満たされているものなのです。

ちょっと、捻くれた考え方かも知れないですが、世間の自慢話もそういう風に見てみると、羨ましいや、嫉妬心もかなりなくなるように思うのですがどうでしょう。

決して表面的な自慢話や、写真を見て一喜一憂する事自体、ある意味おかしな話だと言えると思います。周囲の自慢話に踊らされて、自分自身の神経をすり減らすほどの価値などないことをしっかり気付く事で、自分自身を意思をしっかり持つことで、スルーできるようになるのではないでしょうか。

 

 

 

 

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