始めに:引きずられやすいあなたへ贈る「心の境界線」の作り方
こんにちは!!
あなたは「人の感情に敏感すぎて疲れてしまう」とか、「相手が辛そうだと、自分まで同じように落ち込んでしまう」てことがありませんか?
もしあなたがそんな風に感じていたら、それは「感情の敏感さ」という、一種の才能かもしれません。しかし、その才能がゆえに、自分と他人の感情の境界線が曖昧になり、生きづらさを感じてしまうとなってしまう…そんな気持ちは私自身がそうなのでとてもよく分かります。
そんな他人の感情に振り回されて、自分の心を見失いがちな「感情敏感」なあなたへ、このブログを読んで欲しいです。
今日は、あなたの繊細さを守りつつ、他人の感情に引きずられずに楽に生きるための、「心の境界線(バウンダリー)」を見極める心理学テクニックをご紹介します。
ステップ1: 問いかけワーク「これは誰の感情?」
他人の感情に巻き込まれそうになったとき、あるいは既に巻き込まれて苦しいとき。一時停止して、自分自身に次の質問を投げかけてみましょう。
【問いかけワーク】
- 「今、私が感じているこの感情(例:不安、悲しみ、焦り)は、本当に『私自身の出来事』から来ているものだろうか?」
- 「もしそうでないなら、この感情は『誰か』の状況や発言に反応して生まれたものだろうか?」
このシンプルな問いかけは、あなたの意識を「内側」へと引き戻します。
もし2の答えが「はい」なら、それは他人の感情が一時的にあなたの心に『ゲスト』として入ってきているサインです。ここで重要なのは、この『ゲスト』を『家の主(自分)』として扱わないことです。
「ああ、これは上司のプレッパネ感(重圧)に反応して生まれた私の二次的な焦りなのだな」と、感情に名前をつけ、その出所を特定するだけで、感情とのあなたの心の間に一歩分のスペースが生まれます。これがとても大事な事なんです。
ステップ2:心理的な距離(マインドディスタンス)の取り方
感情の出所が特定できたら、次は意識的に「心理的な距離」を取るテクニックです。これをマインドディスタンスと呼びます。
これは、実際に相手から物理的に離れることではなく、心の中で適切な距離感を設定する作業です。
1. 感情の「窓」を閉じるイメージング
相手の強い感情に直面したとき、「相手の感情」と「自分の心」の間に、透明で頑丈な「窓」や「スクリーン」をイメージしてください。
- 相手の感情は、窓の外の雨や嵐のようなもの。音や光は届いても、濡れることはありません。
- 「私は今、安全な部屋の中にいる」と心の中で唱えましょう。
このイメージングは、脳に「相手の感情は、自分のコントロール外にある」と認識させ、無意識の巻き込まれを防ぐ効果があります。
2. 「観察者」になる視点を持つ
感情に巻き込まれている状態は、あなたがその「ドラマの登場人物」になっている状態です。
そこから一歩離れて、自分を「映画館の観客」や「学者の観察者」に切り替えてみましょう。
- 「今、この人は〇〇という感情を抱いているようだ」
- 「私は、それを観察している」
「私はこの感情を感じている」から、「私はこの感情を観察している」への視点の切り替えは、あなた自身の感情的な安全地帯を作り出します。
まとめ:境界線は「欠点」ではなく「才能」を守る盾
私たちは「共感力がある人ほど優しくて良い人だ」という無意識のプレッシャーを感じがちです。しかし、境界線がなければ、あなたの優しい心はボロボロになってしまいます。
境界線を見極めることは、自己防衛であり、あなたが持つ素晴らしい「共感力」という才能を長く健康的に使い続けるための盾なのです。
「ネガティブ思考」「内気」「感情敏感」…そんなあなたの特性は、楽で幸せに生きるためのヒントをたくさん持っています。
どうか、自分自身の心を守ることを、最も大切な仕事だと認識してください。今日ご紹介したテクニックが、あなたの「生きづらさ」を少しでも軽くする助けになれば幸いです。
また次回の記事で、心を楽に出来るヒントを紹介できればと思います。

