孤独を感じていませんか?

人間関係
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最近孤独を感じている方が増えてきているそうです。

それも年齢や、性別に関係なく増えています。

今の世の中は、ネット社会が進み、SNSやスマホなどで簡単に人とつながれる時代になっているはずなのですが、逆に孤独感を強く感じる人が多くなっています。

確かに、人との繋がりは昔に比べて随分と楽になりました。SNSで友達申請や、フォロワーになったりすることで、比較的色んな人とチャットやメッセージの交換も出来るようになりました。それだけを考えると昔に比べると随分色々な人と出会う機会が増えて孤独などを感じることは少なくなってきているかも知れません。

しかし、実際スマホなどのネット上の付き合いは広いですが、浅い関係が多いです。世間話は出来ますが、真剣な話はなかなか出来る機会がありません。変な話ですが、良くリモートで話をしたりしているのに、本名も知らないし、どこに住んでいて、何をしている人なのかも知らない人が結構いないでしょうか?

私自身の経験ですが、リモートでの親睦会などは多くの人が参加して、それなりに楽しいのですが、いざリアルに会うという話になると意外と集まらない場合が多いです。実際に会わなくても、そこそこ話も出来るし、楽しめるのでそれで満足していているので、わざわざお金をかけて出かけてまで集まろうという気持ちにならない人もかなり多いのが現実のようです。

また逆のパターンも良く見かけます。カップルで食事やデートをしているのに、お互い話すわけでもなくスマホばかり見ていて、何の為に二人の時間を作っているのかと思う人をよく見かけます。せっかくリアルに会っているのに、スマホの世界の方が楽だから、そちらの方に流されてしまっているのです。いつの間にかリアルな世界よりスマホの世界の方が優先率が高くなってきているのが今の世の中の流れでしょうか。

また私のネットでの知り合いでもかなり多いパターンなのですが、ネット上のチャットやメッセージでは饒舌なのに、実際会ってみると全く別人になったように寡黙になってしまう方がいます。人になれていないと言うべきか、コミュニケーション不足というか、とにかくリアルに人と接することに抵抗感がある為に、メッセージは世間に発しているのに実質的には引きこもり状態になっており、孤独感を感じてしまっているのです。

最近、若い方は出会いがないとか、結婚するより一人でいる方が良いとか言われる方が増えてきていますが、それは人と付き合うことが苦手であって決して孤独が好きだというわけではないようです。しかしリアルに会うことや話すことは疲れるとか気を使うとかの理由で「面倒くさい」のでやらなくなってきているのです。

たしかに正直学生や、社会人でいる間は、いくら出会いがないとか、人と接する機会が少ないといっても学校や会社に行く必要がある方が多い為に、完全な孤独感という事はほぼ無いと思います。

特に、仕事をしていると嫌でも人と話をしなければいけない場合もありますし、同僚と一緒に仕事をしなければいけない事も多いですから、逆に休日ぐらいは孤独になりたいという人もいてもおかしくはないと思います。

しかし、老年期になるとそうも言えなくなります。若い間人付き合いや結婚が面倒だと思い、人付き合いもせず、ずっと独身で来た人は、会社を辞めた途端に、かなりの孤独感に襲われます。特に高齢者の独身男性にこの傾向が強いです。

会社の同僚は定年退職をした途端、会うこともなくなり。自分が住んでいるところでも近所づきあいを不義理にしていて知っている人もいないと言う人はかなり多いです。

その結果、どうなるかというと朝から喫茶店に行ってずっと新聞を読んだり、スマホでネットを見たり。また特に当てもなく出かけてブラブラとして1日を過ごすというパターンの繰り返し。

話し相手はテレビかスマホやパソコンの動画が相手という人もいるでしょう。

そのために積極的に地域の学習会に参加したり、老人会に参加するという事でもすれば多少は変わるのでしょうが、そういう事も面倒だと思ってしまい、最終的にはスーパーやコンビニに日用品を買いに行くとき以外は家に引きこもりという状態になっている老人が日本中に数十万人からいると言われています。

こういう人達の本心は凄く、孤独感を感じており、人と繋がりを持ちたいと思っていますが、「面倒くさい」という一言で脱する事が出来ないままでいる事になります。

時々、テレビなどで迷惑行為を繰り返す老人のことが取り上げられますが、その多くはこういう人達が精神的に捻くれてしまって起こしてしまった事と思われる節が強いです。

とにかく、老若男女関係なしに、孤独感から脱する為には、少なくとも友人と言える人を何人か作ることが一番大事です。広く浅い付き合いより、狭くても深い付き合いが出来る人を少人数でも作ることが一番孤独感から逃れる手段となります。

そのためには、出会いがあったときには「面倒くさい」と思わず、積極的に自己開示をして相手に自分を知ってもらい相手に心を許し、相手からも自己開示を得られるようにすることが大事です。

それは決して簡単な事ではないかも知れませんが、そう言う努力の積み重ねで10人でも気心の知れた友人が出来れば、孤独感はなくなるでしょうし、自分が困った時も助けてくれる存在になると思います。

今の世の中は、見た目は便利な時代になっているので一見、自分一人でも充分生きていける時代になっているように思っていますが、実際は相変わらず人に頼らないと決して一人では生きていけないのが現実です。

年を取り、孤独である事に気づいてから慌てふためいても遅いですから、しっかり出会いがあるときに色々な人との繋がりをしっかり作っておく準備をしておくことは生きていく上でとても重要な事であると自覚して欲しいと思います。

 

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