漠然な不安な気持ちって治せますか?

不安・ストレス
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多分、多くの人が経験したことがあると思いますが、突然気持ちがとても不安になる事があります。

それも、特に原因になるようなことがないにもかかわらず、気持ちが落ち込み不安を感じることがあります。

多くの場合は、一過性のもので数日もすれば自然に治ることがありますが、私自身も経験したことですが、そのような状態がかなり長い期間続く事があります。

そう言う場合、どうすれば良いのでしょうか?

まず出来れば、精神科や心療内科の受診をお勧めします。

こういう事を書くと、単なる不安な気持ちだけで日頃の生活や仕事にも支障を来していないのだから、そこまでする必要があるのかと、思われる方もおられると思います。

しかし、不安な気持ちになる理由の一つには、心が疲れている場合や、精神的疾患を起こし始めている場合も結構多いのです。

だから、少なくとも専門家の診断を受けることは決して無駄ではなく、アドバイスも貰えますし、もし精神的疾患などの場合は治療法の提案や、処方薬で改善することも多いと思われます。

しかし、疾患などが見られない場合や、処方薬を飲んでも改善されない場合は、自分自身気付いていないうちに、何か心の中にトラブルを持っている場合も多く存在していることも考えるべきです。

例えば、漠然的な不安が多い年代として、青年期や老年期が挙げられます。この時期に共通していることは、どちらも将来に関する漠然的な不安が心の中に生まれることがよく発生します。

青年期は、学生や扶養家族という立場から社会人という独立した立場に変わり、今まで何かに守られていたという感覚から、自分で自律して生活をするという力を持たなければいけないという事に対して、不安感や恐怖感が漠然的な不安感となり、心の中にわだかまりのように残ってしまうのです。

しかし、実際に仕事を始め、それに打ち込み始めると、それが自信となり、不安という気持ちも次第に薄れて忘れていく場合がほとんどです。

それの反対の時期が老年期です。仕事や家族を養うという重圧から解放され、ある意味自由な生活を得られるはずなのですが、金銭的や健康に関してに対しての不安が漠然として襲ってきます。また自分の残された時間を考えると、その間をどう過ごせば良いのかも分からなくなり不安感を感じてしまいます。

この時も、金銭的に余裕があり、健康にも問題がなく、老後には自分の趣味や行いたいと思っていることが多くある方にとっては、あまり感じられないことでしょう。

しかし、多くの老年期を迎えた方は、これら全てに関して不安になる人の方が多いと思われます。また青年期の時のように、何かに打ち込んで知らないうちに不安感がなくなることも比較的少ないと思われます。

それを抑えるにはどうするのが、良いのでしょう?

一番簡単な方法は、とにかく誰かに聴いてもらうことです。

これは、老年期の人だけではなく全ての人に言えることですが、不安を感じたときに何が気に入らないのかを誰かに話すことで自分の気持ちが理解してもらえた、自分不安が共有されたという気持ちからかなり楽になります。

しかし聞かされる方に取っては、かなり迷惑なことかも知れませんが、人に話すことでかなり不安感を発散することが出来る事は事実です。

よく愚痴を言う人を見ていると分かりますが、そう言う方の多くはストレスをかかえていたり、凄く不安な気持ちを持っている場合がかなり多いです。

だから聞いてあげる方も、大変ですが人助けだと思って真剣に聞いてあげることはとても不安感が強い人にとっては、本当に助かることだと思います。

今はある程度の規模の会社では産業医やカウンセラーの方がおられるので、そう言う方に聴いてもらうのもかなり良い効果が得られると思います。

しかし、中にはそう言う方もいないし、仕事も辞めているので人と接することも少ない方もおられるでしょう。そう言う場合は、文字で書きましょう。最近ではネットで色々発信が出来ますので、そこに自分の不安な気持ちを書き連ねることで、ある程度は発散効果が期待できます。また時には読んだ方から反応があり、より一層気持ちが落ち着くことがあります。

ただし、ネットに書き込む場合に注意する事は、貴方が書いた事に対して、全ての人達が同情的や共感を持ってくれるわけではなく、逆に反感を生んだり、嫌悪感を感じる人もいるという事を忘れないで欲しいです。

そのために書き込みを行った結果、状態を悪化させる場合もある事を忘れないで下さい。

だから出来れば、知人や仲間という存在を機会があれば、作るという事をすることはとても大事な行為だと思います。

あと、最後に不安や苛立ちの気持ちから、お酒やギャンブルなどで気を紛らわして一時的に逃避をしても、多くの場合はあとで数倍にもなって、その嫌な気持ちが返ってきます。また場合によっては依存症という形で逃れなくなってしまい。精神だけではなく、肉体的にも大きなダメージを受けることがあります。

結論を言えば、漠然的な不安の一番の治療法は言葉として自分の現状を訴えて聞いて貰える人を探すことです。

とにかく、一人で抱え込んでしまい、気持ちもストレスもマックスになり、精神も肉体もボロボロになる事だけは避けることは絶対に必要だと思います。

 

 

 

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