私が書いているマイナス思考を撃退する方法って基本はただ一つ。先に手を打っておいて、被害を最小限にする事だけなんですが、マイナス思考の中には先に手が打てない事って沢山ありますよね。
例えば「明日旅行に行くんだけど台風が来そうで中止になるかな」というような自然相手場合や、「うちの母校、明日の試合は強豪校と当たるから負けそうだな」とか自分の力ではどうしょうもない第三者の問題がマイナス要素の原因の場合などは、いくら自分が何とかしようとしても、まず何にも出来ないです。
台風を大型扇風機で飛ばすわけにはいかないし、試合に勝つために相手のチームを買収するなんてもってのほかですから、結局こういう場合はマイナス思考を持ち続けるしかないというのが本音でしょうかね。
だからこういう場合は素直に諦めます。正直天に任せるって事にしています。
そして過度に期待しないようにして待つぐらいですかね。
だって、こればかりはいくらポジティブでプラス思考になったからと言って実現できるものではないですよね。プラス思考が出来る人だけが台風を避ける事が出来るわけではないのですから。
逆に期待しないで、台風で旅行が中止になったら「家でのんびりDVDでも見て体を休めよう」とか思ったり、試合の応援だったら「負けても実力だから、頑張ったって褒めてあげれば良いよ」という軽い気持ちで見てあげる事で良いと思っています。
もともとマイナス思考の人間はこういうときの諦めは比較的に早いほうです。元来ネガティブシンキングの人は期待していない場合が多いですから、結果が悪い方向になっても、やっぱりと思ってしまい、意外とそんなに精神的なダメージがないのです。だって最初から負け認めているわけですから。
確かにネガティブな人間は失敗を恐れますが、それは自分が何か行動を起こすことに関してで、自分ではどうしょうもないことまで恐れることは少ないです。
もっともネガティブの度合いの強い人は、こういう状況になった時に自分は何事に対してもついていないんだとか、自分が負けると思ったから負けてしまったんだとか思い込む人も決していないわけではありません。
でも、何度も言いますが、自分がどう対処しても、どん行動しても、どんなに努力しても出来ないことはあるのは現実です。こんな事に対してまでもマイナス思考になる必要性はないですし、疲れるだけです。無駄な努力です。
最近の啓発本では、「願いは必ず叶う」なんて行っている本が沢山ありますが、これが可能なら台風は絶対に来ないだろうし、母校やひいきのチームは絶対に負けません。でも現実はそうじゃありませんよね。
だから最初から白旗揚げて、負けました諦めましたから好きにして下さいと開き直ることぐらいしか出来ないし、それが一番精神的にも楽です。
反対に超ポジティブなプラス思考の人にとっては、自分の思いが通じない時はかなり荒れるでしょうね。「俺は普段晴れ男のはずなのになんで台風なんか来るんだ」、「俺が誠心誠意応援したのに負けるはずがないだろう」って。
その日は酒飲んで、愚痴りまくるかもしれませんね。実際ひいきの野球チームが負けたと言って居酒屋で大荒れのお父さんなんかをよく見かけますしね。でも少なくとも私はそういう事で気が動転したり、気分を悪くすることはありません。だって最初から期待していないのですから。
逆に台風が上手く逸れてくれて旅行に行けたり、母校が実力以上の活躍をして強豪校に勝てたら凄く嬉しいです。それは全く予想外の良い結果なんですから。
人間って不思議なもので、ネガティブな人は嫌な事、失敗したことの事をはっきり覚える傾向があるので、自分は不幸だと思いがちです。逆にポジティブな人は反対に良い事を覚えている事が多いので、自分は幸せだと思えます。
でも現実は多少の誤差はあるけれど、幸せも不幸もほぼ人間誰でも平等に起ります。(もともと裕福に生まれたとか、天才だとはちょっと違うでしょうが)
だから、こういう自分ではどうしようもない出来事に関してはネガティブな私などは、できるだけ精神的ショックを受けないようにするために、ある意味逃げます。最初から諦めてしまいます。
ポジティブの人からすれば、ネガティブな私などの考え方は最初から戦わない卑怯者だと思うかもしれませんが、戦う方法が何もない物にたいしては最初から降参するのもひとつの手だと私は思っています。
何度も書きますが、「願えば叶う」とか「努力は報われる」とか言う事は自分の力で何とか出来る事に対しては、ある程度効果があるものとは思いますが、自分の力が及ばないものに関してはいくら頑張ろうが、いくら心底願ったところで変わらないのは事実ですから。
ムダなことに労力を使って、結果が悪かったら疲れるだけだし、腹立たしいだけだと思うのは私が腹黒い性格だからなのでしょうかね。
でも、こういう諦めの考え方も人生ストレス溜めずに人生最高に生きるためには必要だと思うんですけどね、間違っているかな。
次回はとっても怖いポジティブシンキングの話でも書きたいと思っています。

